「AKF」導入のキックオフとして,管理職研修を行います。
次に,
- 管理職研修の目的
- 管理職研修を実施する際の留意点
- 管理職研修の効果
- 管理職研修の実施要領
の4点について説明します。
1. 管理職研修の目的
管理職研修は,課長以上の管理職を集め,文書管理の問題点を明らかにし,その改善のための「AKF」を導入することに,理解と支持を取り付けるのが目的です。
やはり,各課の課長が「AKF」の導入に本気になってくれなければ,うまくいくものではありません。そのためにも,よほどの理由のない限り,出席してもらわなくてはなりません。
2. 管理職研修を実施する際の留意点
研修の際にトップにあいさつをしてもらい,本気であることを管理職に示す。
研修の日程が決まり次第,早い時期に研修会の開催通知を配る。
開催通知には,トップが出席する予定であることや出欠をとることを明記する。
部長が集まる会議(例えば,部長連絡会)の際に,各部長から所属の課長に出席するよう指示してもらうよう依頼する。
「AKF」に関して,管理職が受ける唯一の研修であると同時に,2時間程度の研修であることを知らせておく。
市長・助役・収入役・教育長にもできるだけ出席してもらう。
これらのことをしておけば,高い出席率が確保できると思います。このことが,導入の際に大切な意味を持つことになります。
3. 管理職研修の効果
実地指導の際には,コンサルタントが各課の事務室で指導しますが,そのときに課長がコンサルタントの顔も知らなかったり,全く無関心であったりしたのでは,スムーズな導入はできません。
やはり,課長も含め,課員全員で実地指導を受けることが必要です。課長がその気になれば,職員も知らないふりはできません。実地指導は,課長を含め,課員全員が一つの輪になって受けることが望ましいと思います。そのためにも課長が管理職研修を受けることは不可欠なことです。
4. 管理職研修の実施要領
- 1. 研修の時期と講師
- 「AKF」導入のキックオフとしての研修会ですので,モデルブロックの導入の前に行い,講師は,コンサルタントに依頼します。
- 2. 対象者
- 導入ブロックに関係なく,課長以上の全管理職を対象にします。
- 3. 研修内容
- この研修では,「AKF」の細かな内容よりも,文書管理上の問題点を気付かせ,改善意欲を持たせ,「AKF」の導入に理解と支持を取り付けるようにします。
- 4. 研修時間
- 研修時間は,3時間程度です。