各ブロックごとに導入時研修を行います。導入研修には,専門研修と一般研修とがあります。
1. 専門研修
- 1. 研修の時期と講師
- 各ブロック単位で,実地指導に先だって行います。講師は,コンサルタントが担当します。
- 2. 対象者
- 各課員をリードし,作業を推進する人たち,すなわちファイル責任者及びファイル担当者が対象です。これに係長が加わる場合もあります。
- 3. 研修内容
- 研修内容は,「AKF」の全領域ですが,特に,切換え作業の手順,文書分類の仕方,キャビネット内での業務プロセス式水平分類の組み方,タイトルの付け方などが,重点項目です。「AKF」に関する専門的な知識と技術を習得することになります。また,コンサルタントによっては,職員への説得方法などを伝授することもあります。
- 4. 研修時間
- 研修時間は6時間程度ですが,1日研修と考えればよいと思います。午前と午後で行う方法と,半日ずつ2日間で行う方法とがあります。
- 5. 開催要領
- 総務部長か文書主管課長が,毎回開講のあいさつをすることが大切です。これにより,「AKF」を重視していることを職員に意識付けることになります。また,専門研修・一般研修が終わると直ちに導入のための作業に入りますので,文書主管課から作業上の注意事項(スケジュール表の提出,引継文書・廃棄文書の取扱い,不要容器の取扱い),実地指導の受け方なども説明しておくとよいと思います。
2. 一般研修
- 1. 研修の時期と講師
- 専門研修と同様に各ブロック単位で実地指導に先だって行います。講師は,コンサルタントが担当します。
- 2. 対象者
- 「AKF」を導入する課で専門研修を受けない職員は,すべてこの研修を受けます。管理職も,別の管理職研修に参加できなかった場合,この一般研修に参加してもらいます。また,自主的に参加を希望する管理職にも参加してもらいます。臨時職員や嘱託員も「AKF」の対象文書を持っている場合には受講します。
- 3. 研修内容
- 「AKF」の概要,特にこれまでの文書整理から「AKF」への切換え手順と分類体系の組立て方のあらましを研修します。
- 4. 研修時間
- 研修時間は3時間程度ですが,事務に支障のないように対象職員を半分に分け,半日単位で2回行います。専門研修との都合もありますが,1日の午前と午後とに行う方法と,半日ずつ2日に分ける方法があります。
- 5. 開催要領
- 導入する課では,専門研修1回,一般研修2回の計3回に職員が分散して出席し,事務に支障の出ないようにします。事前に出席者の割振表を文書主管課に提出させ,当日は出席を取ります。一般研修の1回目に出席予定であった職員が欠席した場合には,2回目で必ず,受講するように文書主管課から指示します。欠席した職員がいる係や課の導入は,決まってスムーズにできないことを経験しております。全員出席は必須です。