1. 研修場所
いずれの研修も会場は,事務室から離れた会議室などを使うようにします。1回当たりの受講者数は30人程度がよいとされておりますが,このくらいの人数であれば,マイクを使用しなくても十分受講できます。また,あまり大きな会場だと席が分散してしまい,まとまりがなくなってしまいます。なお,電話や呼出しは,研修の雰囲気を崩しますので,避けなくてはなりません。
2. 休憩の取り方
研修の途中に1時間に1回程度の割合で10分程度の休憩時間を取ります。休憩時間中には,それまで説明された内容についての疑問点を,コンサルタントに直接聞くことができます。たとえ休憩時間であっても,質問に答えてくれるはずです。
3. テキストの配布
テキストは,通常は当日,会場で配布しますが,20~30ページほどの内容のものですので,できれば,事前に配布しておいた方がよいと思います。
4. ビデオの撮影やICレコーダーでの録音
導入課から研修への欠席者のためにビデオの撮影やICレコーダーでの録音を求められることがあります。もちろん,コンサルタントの承諾が得られれば,撮影や録音は可能だと思います。しかし,安易にこの方法を認めると欠席を助長する結果になりかねません。
また,ビデオを見たり,ICレコーダーで聴いたりして研修を受けたことにするというやり方は好ましくありません。むしろ,欠席者に対しては,次回以降での研修に出席するよう,指示する方が得策だと思います。なお,受講者が個人的な覚えのために録音することは,認めてもよいと思います。
5. 研修後の質疑応答
コンサルタントに事前に依頼して,研修の終わりに質疑応答の時間を設けるとよいでしょう。質疑の内容により,受講者の「AKF」についての考え方が引き出せます。同時に,コンサルタントにとっても,その自治体の職員の特質などが見えてくるので,実地指導時に参考になると思われます。
6. 受講者の名簿
あらかじめ研修の受講者の名簿をコンサルタントに渡しておきます。コンサルタントは,受講している職員の状況によっては,個々の職員に内容を確認するような質問をしたり,よいタイトルの付け方などの練習問題を行ったりしますので,その際,参考にすると思います。