個別フォルダとは
フォルダは,1枚の厚紙を二つに折った紙挾みです。そして,このフォルダの山(見出し)に小見出しのタイトルを書いたものを,個別フォルダ(IF:IndividualFolder)といいます。
個別フォルダは,バーティカルファイリングの中心となる用具です。このフォルダに,文書を入れますが,入れやすく,捨てやすくするために,とじ具を付けません。底があるからとじる必要がないのです。第一,とじない方が手間がかからずラクです。
個別フォルダの役割
個別フォルダの役割は,共通性のある文書,関係深い文書,いっしょに使う文書をまとめ,それを保護し,並べやすく探しやすくすることにあります。また,個別フォルダは,文書自体の大きさに関係なく同一サイズのものを使い,キャビネットの引き出しの中で立てておきます。個別フォルダが,折れ曲がり,他の個別フォルダの下に潜り込んでしまえば,探すことが難しくなります。したがって,紙質は,堅めであることが求められます。
個別フォルダの選び方
個別フォルダに限らず,ガイドやラベルなどファイリングで使う用具は,地方都市ではすぐには手に入れにくいものです。試験的に使ってみるため,少ない数を手に入れるときは,なおさらです。しかし,カタログだけでどのメーカーの個別フォルダを使うかを決めることは危険です。必ず,手に取って,その感触を確かめましょう。折り曲げたり,紙の厚さを計ったり,破ってみたりして比較します。
選択基準は,その機能を十分に果たすことができるものを選ぶことを第1とし,同一の個別フォルダを大量に使うことになるので,価格面でも納得のいくものを第2にしたらよいでしょう。
各メーカーのさまざまな個別フォルダがありますが,次の点に留意して選択するとよいと思います。
- 個別フォルダ本体が色分けされている必要はありません。
- フォルダの山(見出し)の部分にフォルダラベルをはる以外には,フォルダに記載する事項はありません。ですから,フォルダの表に記載欄が印刷してある必要はありません。
- 各メーカーのサンプルを集め,コシの強さ,紙の厚さなど紙質を比較し,文書を挾んで引き出しの中で立っている堅い紙質のものを選びます。
- 既に導入している自治体の使用状況を参考にします(購入単価も確認しておきます。)。
- 個別フォルダは,ファイリングシステムにおけるメインの用具ですので,価格のみにとらわれることなく,見本を手に取って,使い勝手の良いものを選びます。
- 選定の結果,複数のメーカーの製品が残ったら,競争により単価の低い方のメーカーのものを採用します。