やりかけフォルダとは
懸案フォルダ,マチ付きフォルダ,持ち出しフォルダなどともいいますが,下半分にマチが付き,袋状になっているフォルダです。
やりかけフォルダの使い方
このフォルダは,各職員が1冊ずつ自分の名前を書いたものを持ち,その日に処理が済まないため,翌朝まで一晩だけ持ち越す文書を入れます。
退庁時に全員が自分の机の上にある処理途中のうち,やりかけ中の文書をこのフォルダに入れ,所定の場所に収めます。したがって,退庁時には,職員の机の上や机の中に処理途中ややりかけの文書は残りません。通常は,1号キャビネットの1段目の先頭,つまり,文書の順番でいうと一番最初の所にやりかけフォルダが入ります。
翌朝,やりかけフォルダを取り出し,文書を机の上に広げれば,前日の仕事を終わった時の状態に戻ります。首都圏のある自治体では,やりかけフォルダの中に,自分の未処理事項をリスト化して優先順位を付けた表を入れ,仕事の進行管理に活用しています。
導入直後は,職員の不慣れからくるものか,文書をやりかけフォルダに入れずに机の中に入れてしまったり,やりかけフォルダが執務時間中もキャビネット内に入ったままだったりしがちです。したがって,ある程度職員にやりかけフォルダの利用が浸透するまでの間は,当番を決めて,朝出勤したら,当番がキャビネット内の各職員のやりかけフォルダを取り出し,各職員の机に配るようにします。そして,退庁時には,それぞれの職員がキャビネットに収めるようにします。
なお,出張や休暇の職員の分は,執務時間中もキャビネット内に入れたままにします。
やりかけフォルダが課員に定着するまでには,しばらく時間がかかります。毎日使いますので,1年使えばかなりフォルダそのものが傷むはずです。きれいなやりかけフォルダは,ふだん使っていないということです。
やりかけフォルダの選び方
- やりかけフォルダは,出勤したときは,毎日使うものです。マチの部分が破れやすいので,その部分に補強のあるものを選びます。
- 他の用品に比べ,使用する量はわずか(職員一人当たり1冊)であり,フォルダの一種と考えれば,個別フォルダと同一メーカーのものを採用するのも一つの方法です。