改善推進者の育成と確保の仕方

Q2:文書管理の専門職要員の養成機関があったら教えてください。

1日又は2日程度の単発の研修はいくつもありますが,公文書管理法に対応した文書管理技法「AKF」を学べる本格的な研修機関は,全国でただ一つ,行政文書管理アカデミーだけです。

行政文書管理アカデミーの専門職員育成研修は,インターネットと集中講義を組み合わせ,現職の職員が日常業務と並行して,無理なく専門知識と技術を身につけることができる,1年間の短期研修プログラムです。受講生が,所属自治体の行政文書管理の質を高めることを目的とした効果的なカリキュラムにより,専門職員を養成しています。

行政文書管理アカデミーの概要は以下のとおりです。

大学・学会・NPO法人による運営体制

行政文書管理アカデミーは,ADMiCが,駿河台大学文化情報学研究所および行政文書管理学会の協力を得て開設しました。

講義科目

文書管理の専門職要員に求められる,12の専門的な理論と実務科目を開講しています。その内訳は講義科目が春学期4科目,秋学期4科目,冬学期2科目,8月に行う集中授業による演習が2科目となっています。

なお,平成23年度より,公文書管理法に対応した講義科目,「公文書管理法対応実務とガイドライン」や「公文書管理法と研修技法」が開設される予定です。

講師陣

総務省の元審議官をはじめ,総務省などで文書管理行政を担当したOB,県・政令市・市・町で文書管理の実務を長年担当し,大学院や研究会などで「AKF」の理論と実務に成熟している現職の職員,文書管理のほか情報処理,情報倫理などで著名な大学教員,それに行政文書管理改善指導の専門アドバイザーで編成されています。

1年間の履修計画

毎週2科目3時間分の教材を,専用サイトからダウンロードして学習します。夏と春には合宿があり,分類技法やアーカイブズの評価選別の演習や有識者の特別講演などを受講します。

修了者に行政文書管理士の称号を授与

所定の課程を修了し,口頭試問を受けて合格した者は,行政文書管理アカデミー学長及びADMiC理事長による修了証書と行政文書管理士の認定証書が交付されます。

行政文書管理士会

行政文書管理士の称号取得者は,行政文書管理士会の構成員として,情報交流と業務支援の体制が組まれています。また,ADMiCは行政文書管理士に対し,継続研修の機会を提供しております。

公文書管理に関するお問い合わせ

この記事に関するお問い合わせ、公文書管理・維持管理に関するお問い合わせを受け付けています。

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