「AKF」の導入に伴い,文書の取扱いが大幅に変わりますので,文書取扱規程の改正が必要になります。文書に関する規程と実態は,常に一致している必要がありますが,通常は2,3年をかけて導入作業を行うため,その導入途中では,これまでの文書取扱規程により文書の管理をしている課と,新しい「AKF」により文書の管理をしている課とが出てきます。
そこで,いつの時点で規程を整備するのが望ましいかですが,「AKF」の導入が完了する時期までに改正するのが一般的のようです。導入期間が比較的長い自治体では,多少,支障が出てくる場合もあるかと思いますが,全庁的にシステム導入が完了するまでの間は,試行期間として考えたらよいと思います。まず実態を作り,それを規程化するほうが,実務的であり,やりやすいのです。
「AKF」の導入を,専門アドバイザーを活用して進めていく場合には,導入の流れができていますし,同じ専門アドバイザーで導入済みの自治体の規程を参考にすることもできます。しかし,実際には各自治体によって細かな部分で取扱いが異なる場合もありますし,導入途中で試行錯誤しながら取扱いや様式類を決めていくこともありますので,導入前に導入後を想定して,文書取扱規程の改正をしておく必要はありません。