「AKF」の実地指導の仕方

Q5:巡回実地指導は,どのように受けるのですか。

各課は,重点目標や維持管理についての事前研修を受けた後,研修の際に配られた「AKF」維持管理点検表によって,課員全員で不備な部分の改善を図ります。そして,その結果をファイル責任者とファイル担当者で自己評価し,課長の確認を受けた後,文書主管課に提出して,コンサルタントによる実地指導を受けます。

実地指導を受けるときには,課長,ファイル責任者を含め職員全員が参加します。コンサルタントは,維持管理点検表を基に,また執務環境を見て,さまざまな指摘をしますので,ファイル責任者が代表して,課としての考え方を説明します。個々の職員に関することであれば,その担当職員が答えます。

その際,コンサルタントから指摘されたことは記録を取って,一覧表にまとめて,文書主管課に提出すると同時に改善に役立てます。改善点については,定められた期限までに直すようにします。

また,指摘されたことなどで,疑問,不満等があれば,その場で質問をして,解決を図るようにします。そして全員が積極的に参加し,レベルを上げるように心がけます。執務環境に関することは,容易に改善できることが多いので,同じ指摘を繰り返して受けないように気を付けたいものです。

導入の際の実地指導に比べると維持管理の実地指導は,指導を受けるまでに時間的な余裕があります。導入マニュアルや維持管理マニュアルなどを読み返したり,個々の職員が気が付いた点や工夫している点などを,課内で話し合ってみてもよいでしょう。

なお,「AKF」を維持していく上でネックになっているような課題があれば,コンサルタントの意見を聞く必要があります。基本的な準則があっても,課の実情によりやむを得ず,例外的扱いを求めたくなる場合もあります。実際に不便になってしまったのでは長続きせずに,レベルアップどころか,維持管理そのものが困難になるというのがその理由です。ただし,例外は必要最小限の範囲で一定のルールの下で検討することになると思います。

最も避けるべきことは,実地指導の際だけ一時的に雑庫などへ文書をしまい込んでしまい,終わると元に戻すようなやり方です。何のプラスにもならず,恥ずかしいことでもありますので,厳に慎みたいものです。

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