「AKF」が得意とするのは,未完結文書や完結文書などの行政文書と,それと一緒に使う資料などです。これらの文書は,原則として,フォルダに入れ,キャビネットに収納します。申請書,届出書などの様式も,個別フォルダに入れキャビネットに収納すると便利です。
個別フォルダに入れると,仕事をする上で支障があり,またキャビネットに収納するのが困難な文書は,別に保管します。このような別に保管する文書や書籍,図面,帳票類は,キャビネット以外の保管容器に,その収納場所を確定した上で保管します。また,文書以外の事務用品もキャビネット以外の保管容器に,その収納場所を確定した上で保管します。一般的には,背の高さが90センチメートル程度のこれまで使用していた鋼製保管庫を利用します。
文書管理が崩れる一番の要因は,文書の私物化です。そして,この文書の私物化は,キャビネット以外の保管容器などに文書を置くことから始まります。したがって,「AKF」を導入しても,キャビネット以外の保管容器が使えなくなることはありませんが,その使い方については,徹底して文書の私物化を排除する方法によることが求められます。
なお,使わなくなった容器は,すぐに廃棄しないで,使わないことが確定するまでは,保管しておきましょう。こうした容器を倉庫や書庫で再利用している自治体もあります。