「AKF」の導入時に行う執務環境の改善は,徹底的に行います。極端なことを言えば,事務室内のすべてのものをいったん通路に出し,必要な物だけを事務室内に戻すというような考え方を採った方が,徹底的な改善ができると思います。
1. 優先的に事務室に収めるもの
- 職員用の机とイス
- ファイリングキャビネット(中にフォルダ化した文書)
- 事業課では,丸筒保管庫や平型図面庫(図面の整理用)
- 高さの低い(90センチメートル程度)保管庫(フォルダ化できない文書,書籍及び文具用)
- 端末機(電話,FAX,パソコン,プリンター,複合機)
- 各課独自で必要な保管容器
2. 事務室内より雑庫に入れるべきもの
上記以外にも必要に応じて事務室内に保管するものもありますが,中には他に置き場所さえあれば,あえて事務室内に保管しなくてもよいものが出てきます。例えば,各種パンフレット,在庫の様式,在庫の文具,ふだんはあまり使わない道具などです。
これらは,通常,庁舎の各階にある雑庫に収納します。その際に,これまで雑庫内が整理されていない場合が多いので,雑庫の中の物をできるだけ廃棄して,空いたところに事務室で不要になった中量ラックや背の高い保管庫を置いて,効率よく利用できるように工夫します。
こうすることによって,特定の課が専用することなく,各課でスペースを分け合って使えるようになります。その際に,それぞれの置き場所を指定し表示をしておくと,整然とした状態で管理できます。
なお,雑庫の広さは,ほとんどの自治体において,十分なものではないでしょうが,収納をいかに効率的に行うかを考える必要があります。