論文募集事業
(ADMiC賞懸賞論文)
第2回ADMiC賞入選論文
1等 江川毅氏(えがわ たけし) 沖縄県公文書館 嘱託員
「ストップ、電子文書管理システム導入 ~公文書管理法施行直後の今、伝えたいこと~」
(pdfファイル:230KB)
2等 落合和之氏(おちあい かずゆき) 静岡県菊川市役所 健康福祉部長寿介護課
「公文書管理と電子文書管理システムの考察 -行政文書ファイル管理簿と電子文書システムの機能について-」
(pdfファイル:212KB)
【入選論文について】
1等入選論文「ストップ、電子文書管理システム導入~公文書管理法施行直後の今、伝えたいこと~」は、IT企業で電子文書管理システムに関与した体験に基づき、現在、多くの自治体が採用している市販のシステムの問題点を分析、公文書管理に役立つ電子文書管理システムの実際的な条件を検討しており、極めて説得力に富んだ論文です。
2等入選論文は、1等論文と対になるような「公文書管理と電子文書管理システムの考察-行政文書ファイル管理簿と電子文書システムの機能について-」で、行政ファイル管理簿を軸に紙文書の管理と電子文書の管理を一元化するための方策を整理しています。
表彰式は,10月4日(火),日本プレスセンタービル(東京都千代田区内幸町)10階大ホールで行われ、表彰式の後,記念講演が開催されました。
入選論文表彰式及び記念講演
開催日 | 2011(平成23)年10月4日 |
場所 | 日本記者クラブ10階大ホール(プレスセタービル) |
テーマ | 「災害に立ち向かう公文書管理 ~文書係長の責務~」 |
入選論文の発表・表彰及び講評
1等:江川毅氏 2等:落合和之氏 (写真左から順)
増島俊之(論文審査委員長,元総務庁事務次官)
1等入選論文口頭発表「ストップ 電子文書管理システム導入~公文書管理法施行直後の今、伝えたいこと~」
沖縄県公文書館 嘱託員 江川毅氏
講演1「岩手県大槌町の挑戦 ~改善半ばで亡くなった文書担当者の遺志を継ぐ~」
大槌町総務課長 平野公三氏 (前町長職務代理者)
講演2「宮城県名取市の挑戦 ~公文書管理法で職員の意識を変える~ 」
名取市政策企画課主幹兼行政管理係長 小平英俊氏
講演3「改善が先,条例化は後 ~文書係長に求められる決断~」
廣田傳一郎(駿河台大学大学院客員教授)
第1回ADMiC賞入選論文
公文書管理法(公文書等の管理に関する法律)は,国及び独立行政法人等を対象とした法律ですが,地方公共団体もこの法律に準拠して公文書を管理することが求められています。また,公文書管理の法制化が,広く民間組織の文書管理システムの充実にも影響することは確実で,社会一般に適正な文書管理の重要性への関心を高める必要があります。公文書管理法では,行政機関等における現用文書の管理と国立公文書館等における非現用文書の管理について,統一的に規律しており,現用文書,すなわち行政文書(法人文書)は,一般の公務員が日常的な業務の中で管理することが原則です。
我が国は官民を通じて,文書管理への関心が低いといわれ,文書管理についても,これまで多くの問題が指摘されてきました。しかし,文書管理の在り方は,行政の透明性,効率性,政策の形成などに直接影響します。公文書管理の法制化に伴い,文書管理システムも改革されることになりますが,同時に公務員各人,ひいては国民すべての意識改革も求められます。懸賞論文「在るべき公文書管理の姿とは-公文書管理法の公布を記念して-」の目的は,公文書管理に対する意識の高揚を図ることにあります。今回を第1回とし,毎年継続して実施します。
第1回入選論文はこちら
入選論文表彰式及び記念講演
開催日 | 2010(平成22)年09月09日 |
場所 | 日本記者クラブ10階大ホール(プレスセタービル) |
テーマ | 『新公文書管理時代の幕開け』 |
講演1 「公文書管理法と私」
逢坂誠二(衆議院議員・内閣総理大臣補佐官)
入選論文の発表・表彰及び講評
1等入選論文口頭発表
「ファイリングシステムの導入時における阻害要因に関する一考察
~自治体の文書管理担当者へのエールになることを願って~」
別府雅彦(宮崎県都城市企画部副主幹)
講演2 「国会における公文書管理法案成立 ~与野党間の修正協議~ 」
上川陽子(初代公文書管理担当大臣)
講演3 「公文書管理法の施行に向けて」
七條浩二(総務省行政管理局情報公開推進室長)
講演4 [事例報告] 「ファイリングシステムの導入と住民との情報共有化」
片山健也(北海道ニセコ町長)
講演5 「ガイドラインに対応し得る文書管理実務の在り方」
廣田傳一郎(駿河台大学大学院客員教授)
講演6 「公文書管理の能力評価と資格 ~「公文書管理士」認定試験を中心に~ 」
原田三朗(行政文書管理アカデミー学長,駿河台大学名誉教授)